みんなの党が人気? いえ民主党と自民党が不人気なだけです。

みんなの党が人気? いえ民主党自民党が不人気なだけです。
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 前回の衆院選だって民主党が好きだから入れたって人は少ないはず。結局はそれまでの自民党が酷かったから民主に票が流れたわけです。そう言う意味ではまた消去法でみんなの党に票が集まったりってのもまた間違いを生む気がしてなりません。まあ私自身が渡辺喜美って人を今市信用出来ないなと思ってるからだったりするんですけどね。
 「政治とカネ」のスキャンダルで失速する民主党と、野党暮らしで意気の上がらない自民党に代わり、みんなの党がじわじわと存在感を増している。メディアへの露出度は決して高くないのに、世論調査の支持率は老舗政党をしのぐ勢い。永田町の新興勢力の人気は本物か。

 みんなの党の国会議員は衆院5人、参院1人。渡辺喜美代表と山内康一国対委員長自民党浅尾慶一郎政調会長民主党を「脱藩」した。渡辺氏は幕末の志士ブームになぞらえ「坂本龍馬をやっています」と語る。

 昨年の衆院選では、公示10日前の結成で5議席を獲得。比例代表の全国合計得票は300万票に達し、社民党に961票差に迫った。メンバーの一人は「ひらがなの党名が票に結び付いた」と分析するが、渡辺氏は結党時、別の党名を推していたという話もある。12月には無所属だった川田龍平参院議員が入党した。

 党の基本理念は、脱官僚地域主権▽生活重視。安易な消費税増税論にはくみせず、「国家公務員を10万人削減」「国会議員を衆院300人、参院100人に削減」と訴える。小泉構造改革と重なる部分が多いが、渡辺氏は「小泉改革は中途半端」と言い、より急進的だ。小泉改革を支持した桜井正光経済同友会代表幹事や、竹中平蔵総務相が重用した高橋洋一内閣参事官らが政策ブレーンとささやかれる。

 少数野党で質問時間は限られ、スポットライトを浴びる機会はなかなかない。資金難のため国会に近いマンションの一室を党本部とし、専従職員は置かず秘書が交代で詰める。党活動といえば、メンバーが週1回昼食をとりながら合議する程度だ。

 ところが、鳩山由紀夫首相や小沢一郎民主党幹事長の政治資金問題で与党にほころびが出始めると、毎日新聞の全国世論調査で鳩山政権発足時に3%だったみんなの党の支持率は、今年2月に6%まで伸び、公明党(5%)をしのいで「野党第2党」に躍り出た。
(<みんなの党>じわじわと人気…支持率「野党第2党」):毎日変態新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100310-00000009-mai-pol

 民主党は日本と日本国民にとって向かって欲しくない方向に邁進中。その対抗馬となるべき自民党は野党に転落してグダグダ。そうなると何所へ無党派層は向かうのかって感じです。公明党はご承知の通り創価学会が母体の危険な党ですし、一番健全な野党は共産党だろうけど外国人地方参政権には賛成だしなあ。斜陽で泡沫になりつつ有る社民と国民新党は語る必要さえ感じません。

 消去法でみんなの党に注目が集まるのは仕方がない事かと思います。でもそれで良いのかなあ。冒頭にも書いた様に消去法でみんなが投票した結果が民主党政権ですからね。私自身は政権交代には意味が有ったと思ってるのでそのこと自体は後悔してませんけどね。正直に言いますと小選挙区は死に票になるので民主に入れましたけど比例は別の党に入れました。自公政権を信任しても居ないのに続投させたらそれはそれで問題だったと考えてます。

 どうもみんなの党って信用出来ないんですよね。渡辺喜美氏の自民党離党の経緯を見てもどうもね。自民党と言う沈み行く船から逃げ出す感じだったからなあ。確かに麻生政権時代の自民党はもう建て直しが聞かなかったかも知れません。それでも父渡辺美智雄の代から自民に育てて貰って置いてあの切り捨て方は機を見るに敏と言うより信用ならない人物って気がしてしまいます。

 それと去年の年末に加入した川田龍平って人も結構信用置けない感じ。薬害エイズ被害者として名前を売り政界へ転じた人。身の上は確かに同情しますけどそれを売名の道具にしてる感じが余り好きになれないんだよなあ。漫画家の小林よしのり氏もその事に関して漫画に書いてた事もありますね。こちらが利用出来る時は擦り寄ってきて利用するだけ利用して利用価値が無くなったら疎遠になったとかって話でしたね。私はどうもこの手の必要以上に権利を主張する被害者ってのが嫌いです。そりゃ被害を受けた分は補償されるべきだと思いますがいつまでも謝罪に賠償とか言ってるところを見ると「半島かっ!」ってタカトシのトシみたいに突っ込みたくなります。

 みんなの党の掲げる脱官僚地域主権、生活重視と言う基本理念は良いんですけどそれってはっきり言うと民主党が選挙前に掲げていたものとそっくりだったりするんですよね。まあ言うだけ掲げるだけならなら無料だからなあ。民主党も掲げるだけで選挙終わったら「生活重視何それ?美味いの?」って感じだったですしね。まあ「国民の生活が第一」の枕詞が日本じゃなくて韓国ってだけだったんでしょうけどね(え。

 私的には一番気になるのは規制緩和による競争促進って辺りかな。それは失敗した小泉内閣竹中平蔵が掲げた路線の継承って感じです。実際にみんなの党竹中平蔵が重用していた高橋洋一内閣参事官らが政策ブレーンと上のニュース記事にも有りますしね。ちなみにあの竹中平蔵氏は政界から退いた後は人材派遣業のパソナグループの会長に納まってるそうです。数日前に安倍晋三元首相やポッポ(兄)の妻やらがオフィスに招かれたりしてたところですね。人材派遣業なんてのは規制緩和によって大きく業績を伸ばし非正規雇用を生みまくり経済格差広げた総本山。そんなところに規制緩和を掲げた人が会長に納まってるなんて皮肉なものです。

 そんなわけで消去法によって票を集める「みんなの党」を手放しで信用して良いのか疑問を感じているんですよね。極端な例かも知れませんが「国家社会主義ドイツ労働者党」がドイツで不満を持つ多くの人の支持を集めて政権を奪取した事がありました。聞き慣れない名前でしょうけどもっと分かり易く言うなら「ナチス」ですね。まああの「ナチス」と「みんなの党」を比べるのはちょっとあれかも知れませんが理念とかではなく消去法で決めたりするとそうした怪しいところに票が集まったりもするんですよね。日本の未来を任せるに足る存在かはしっかりと立候補者達の言葉を聞いて人柄や思想を判断して見極めて貰いたいものです。たかが1票されど1票。その1票が結果を買える事だって有りますからね。