口蹄疫対策チームの農水副大臣が種牛49頭の助命認めず。

口蹄疫対策チームの農水副大臣が種牛49頭の助命認めず。
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 誰のせいでこうなったかとか考えてないよなあ。あんたらのボスがどうでも良い外遊に出てたおかげで対策が遅れ、嘆願されてた種牛の移動も遅くなりましたよね。感染が心配なら何処か密閉された場所に数頭毎に別けて経過見ることくらいは出来ると思うんですけどね。それくらいするのが国の責任でしょう?
 家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」問題で、宮崎県が殺処分対象となっている種牛49頭の処分を回避するよう要望していることについて、政府現地対策チーム本部長の山田正彦・農林水産副大臣は23日、記者会見で「殺処分すべきではないか」と述べ、家畜伝染病予防法上、これ以上の特例措置は認められないとの見方を示した。

 山田副大臣は「(殺処分されたはずの49頭が)いまだに生きていると聞き、驚いた」とした上で、「県が『例外を』と言うと、民間の人も特別扱いを求める」と述べ、現在、農家の了解を得ながら進めているワクチン接種にも支障が生じるとの考えを示した。

 同県では55頭の種牛を一元管理していた県家畜改良事業団の周辺で感染が多発したため、主力級6頭だけ移動制限区域外に“避難”させ、残り49頭は殺処分したと説明。ところが、22日に主力級種牛「忠富士」の感染が判明し、同じ畜舎で管理されていた残る主力級5頭にも感染の可能性が浮上すると、東国原英夫知事が「49頭の殺処分はまだ終わっていなかった」として、殺処分回避を国に要望する考えを打ち出していた。

 同法では、感染が判明した場合、同じ畜舎で飼育されている家畜は殺処分されることになっており、忠富士と同じ畜舎で飼育されていた主力級5頭も、事業団に残されていた49頭も本来は殺処分の対象となる。

 一方、県は、13日を最後に口蹄疫の感染例が出ていない同県えびの市で24日、家畜の移動制限解除に向けた確認作業を始める。発生農場から半径3キロ圏内の160農場で家畜の抗体検査を実施し、10キロ圏内では目視検査を行う予定。 
(種牛49頭「助命」認めず…農水副大臣):読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100523-00000840-yom-soci

 そりゃマスコミの事を鵜呑みにしてれば悪者は宮崎県でその知事のそのまんま東さんに見えます。でもマスコミが一切報道しないのが赤松農水相ゴールデンウィーク中の外遊。ちなみにそのまんま知事は4月の半ばに嘆願の為に上京しています。更に自民党口蹄疫対策の会議を蹴ってまで赤松大臣は急務でも無い外遊に出掛けてたんですよね。その頃に対策していれば此所まで酷いことにはならなかっただろうとは言われています。何せ民主党は政治主導(笑)ですから大臣が居なければ官僚達は何も出来なかったんですからね。

 もっと先を辿ると韓国で口蹄疫が発生していたのにその終息宣言を信じて韓国と宮崎県との畜産交流を推し進めたのは民主党だったと言われています。そもそもなんで息をするのと同じに嘘を吐く韓国を信じたのかってのも問題ですし、ほとんどの農場が断る中で政治家のごり押しで韓国人受け入れをさせられた農場が有るとも聞きます。それ以前に去年からは韓国の豚肉とか輸入再開してたし、感染ルートはいくらでも有ったわけです。

 でもマスコミは韓国の「か」の字も言わないし、赤松が外遊してる間は口蹄疫問題自体を全く報道してませんでした。報道を始めたのは赤松が帰国してからですね。私はニュースからワイドショーまで色々と見てましたけどエリカ様がどうのとか徳之島がどうのってのは死ぬ程報道してるのに口蹄疫問題は全く報道されてませんでした。私もネットで飛び交う情報で知りましたよ。おかげでニュース鵜呑みにしてる人は宮崎県の対応遅れだと本気で信じてるわけです。

 更に赤松がそんな状態ですから完全に対応は遅れました。口蹄疫は感染力が高いのでその対策はスピード勝負。農水省は対策はしてましたとマスコミが流してますが消毒液などは韓国に送っちゃったりしてたので在庫が足りず。宮崎県は自前で石灰などを用意して消毒をする羽目に。現地の人達は国は用意してくれなかったと言っております。しかしこれもニュースを見てると宮崎県で発生した口蹄疫を国が熱心に防疫対策したことになってるんですよね。そんなバックが有るからこそ赤松も「初動対策に問題無し。私には責任有りません(キリッ)」とか言えちゃうわけです。

 そんなわけですから今頃ノコノコしゃしゃり出て来た副大臣が「例外はこれ以上認められない」とかどの口が言ってるんだって感じ。マスコミにも農水省にも悪者扱いされてる宮崎県とそのまんま東知事はそろそろ切れても良い頃合い。でも国の援助が無いとどうにもならないから我慢してるんだろうなあ。元々が宮崎は自民寄りだったから此所ぞとばかりに民主に良い様にされてる感じ。

 かつて口蹄疫問題でイギリスは44万頭以上の殺処分をする羽目になったり、豚肉輸出国だった台湾の畜産業が壊滅する被害にも遭っています。今度のことは日本の畜産業を守る上での事になりかねないので党利党略を越えて与野党問わず協力すべきところでしょう。もし宮崎の種牛が全部駄目になったら日本のブランド牛のほとんどはそこから供給されていると言う事実はこれもマスコミは隠していますがそんなこと関係無く日本の畜産業のダメージです。これが回復させるには種牛を作るだけで最低10年、元の水準に戻すまで50年近く掛かるだろうと推測されています。有る意味国の財産とも言える代物なのですがそれさえ知らずに民主党の人々が農水大臣や副大臣を受けている可能性を否定出来ません。

 宮崎県はずっと畜産のブランド性を高める為に尽力してきたところ。これで全頭殺処分になり、更に同じ場所での畜産が禁じられるのですからそんな農家にお金を貸したいと思う人が出て来るでしょうか? 国は殊更に「全額保障」を謳っていますが評価額の4/5だったりしてますし、再開だって牧場が使えなくなるんですから難しいです。それを金が欲しいだけだろって野次飛ばす議員は頭おかしいのかって言いたいですよ。マスコミが言わなくても国民はインターネットで地元の情報は広まりつつ有ります。国がその間何をしてたかも知れ渡りつつあります。情報弱者ばかりじゃないことを思い知るべきですよ。それこそ中国みたいに情報規制でもしなければ思う通りにはならないでしょうよ。

 この種牛49頭も宮崎の未来を繋ぐ希望なのです。1頭でも良いから多く助かって欲しいと思ってる人は多いと思います。法律でこう決まってるから全頭殺処分ねってのはお役所仕事とどう違うんでしょう? 感染を広めない為には正しい判断と言い切る人が居ますが本当にそれだけが問題でしょうか? 49頭分くらい隔離する施設くらい作れそうですけどね。実際に現場では埋める土地も無くて殺処分出来ずに未だに放置されてる牛も多いのに種牛の処分を急ぐ必要は無いと思います。宮崎全体でどれだけ殺処分待ちしてる牛や豚が残ってるか把握して尚49頭を早めに処分するしかないと思ってるんでしょうかねえ。

 私は声を大にして言いたいです。今度のことでマスコミの報道と現実がどれだけ剥離した物か思い知りました。しかもジャーナリストさんまでが「人間に感染しないなら食べれば良いじゃん」とか「芸人知事の対応遅れ」とか曰ってるのを見ると情けなくなります。余りにも不勉強過ぎますよ。何故に素人の私よりも解ってないのかって感じ。ニュース報道を鵜呑みにするとあんな風になるんだろうなあ。そりゃ赤松が「責任無し(キリッ)」と厚顔無恥なこと言うわけです。口蹄疫のことを調べれば調べる程に農水省の責任の重さが見えてきますよ。そして現地の声を聞けばどれだけ宮崎の人達が苦労してきたかも解ります。

 ただ口蹄疫問題ってマスコミを信じてる人達にとっては思いっきり無関心にさせられちゃってる感じなのが恐いですよ。宮崎で発生した物じゃないことはもっと伝えられて然るべきです。マスコミは風評被害が恐いから報道を避けてきたと言ってますが安愚楽牧場なんかは発生源扱いされてただでさえ有名だった為に楽しいことになってます。宮崎県自体も宮崎県ってだけで白い目で見られる様になってるそうですからねえ。携帯電話でも見られる様になってインターネット普及率が上がってるとは言われていますがその言葉以上にネットではそんなこと調べたりせずニュースや新聞の情報で済ましている人が如何に多いかって感じですよ。

 これは決して対岸の火事では有りません。畜産業じゃないからどうでも良いとか宮崎和牛なんて高い物は食べられないからオージーで良いよって話でも有りません。各ブランド牛だって宮崎の種牛から供給されていたんですよ。あの松阪牛だって宮崎から子牛を買っていたんですしね。どっちみちお高い牛でしょう?って感じでしょうけどその高い牛が食べられなくなったらそれを食べてた人達はどうするか考えてみれば良いんです。ベジタリアンに転向するわけがないんですからそうした人達が安い肉を買い求め始めるとどうなるか? 安い肉さえも高騰する可能性を秘めていますよ。これは畜産業だけじゃなくそれを扱う問屋や外食業だってダメージを受けるかも知れません。そして決定的なのは党利党略の為に見捨てられた宮崎県の様な事例が別の事件で生まれる可能性も示唆しています。これは決して大袈裟なことではありませんよ。今度の農水省の対応を見て素晴らしかったと思えるならそれでも宜しいですけどね。農水省に限らず札束数えるのだけが大好きな人達に任せて置いたら本当に面白いことになるでしょうね。それを沢尻エリカの尻とか見せられて忘れちゃわない様にしたいものです。