世界一の超高層ビル「ブルジュ・ドバイ」(約820メートル)が明日(2010/01/04)落成。

世界一の超高層ビルブルジュ・ドバイ」(約820メートル)が明日(2010/01/04)落成。
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 高すぎて画像がちょっと凄いことに(^ー^;。
 アラブ首長国連邦UAE)のドバイで4日、世界一の超高層ビルブルジュ・ドバイ」の落成式が行われる。台湾の超高層ビル台北101」(509メートル)を大きく抜いて約820メートルに達し、文句なしの世界一。ドバイは昨年11月、政府系企業の債務延期要請で信用不安に見舞われており、落成で沈滞ムードを払しょくしたい考えだ。
 現地からの報道によると、ビルは160階建てで、1044戸のアパートや事務所、ホテル、飲食店などが入居。124階には展望スペースが設けられ、観光名所としても人気を呼びそうだ。手掛けた不動産開発会社エマール・プロパティーズは、話題性を持たせるため、正確な高さを公表していない。
 建設は2004年に始まり、韓国のサムスン建設やUAE企業などが施工。設計関係者はAFP通信に、当初は「台北101」を若干抜く程度の高さを想定していたが、エマール社がたびたび高さを増すよう要請してきたとの内輪話を明かしている。
 ただ、08年の金融危機後、経営が悪化したドバイの不動産開発会社ナキールは、別の高さ1000メートルを超える超高層ビルの建設計画を凍結した。「ブルジュ・ドバイ」は、砂漠の奇跡とも称賛されたドバイ経済繁栄の終えんを象徴する「バブルの塔」ともなりかねない。
(砂漠の奇跡か、バブルの塔か=ドバイ超高層ビル、4日に落成式):時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100103-00000031-jij-int

 一応完成したので旧約聖書バベルの塔とはならなかったようですね。それでもそれに引っ掛けてかバブルの塔とか言われちゃってますけどね。でもドバイの現状を考えるとそう言われも仕方のないところ。ドバイは近隣の産油国と違って化石資源が少なかった為に石油に依存しない経済国家を目指しました。外資の直接投資を自由にして呼び込んだり、外国人労働者雇用の自由とした経済特区などを導入。その結果金融と流通の一大拠点となった国です。しかしながら一昨年のリーマンショック辺りから一気にバブルが弾けて大変なことになってるんですよね。

 日本もかつてバブル経済が弾けた後に長い雌伏の時を味わったわけですがドバイも今そんな状態に有ります。この「ブルジュ・ドバイ」を越える1000メートル超のビルの計画も立ち消えになりそうですしね。高騰を続けていた投機対象の土地も焦げ付いて楽しいことになってるみたいです。他にも計画中だった大プロジェクトがいくつも見直されたりしてるんだとか。少し前までは入国時に億単位の賞金や車なんかが当たるクジとかも有ってバブルに沸いていたのに盛者必衰って感じです。

 それにしてもこの「ブルジュ・ドバイ」ですが建設したのがUAE企業と韓国のサムスン建設って聞くと色々と考えてしまいますね。UAE企業の企業はどんなの作ってるかは知らないのです。でも韓国の建設業者って言うとKBブリッジを即座に思い出します。これはパラオでの橋の建設を日本の鹿島建設の半額で落札した韓国企業が作ったのですがいきなり崩落。後に無償援助で鹿島建設の手によって再建されました。かなりの手抜き工事だったらしく酷い有り様だったようですよ。まあその会社は韓国内でも橋落としてるんですけどね。サムスン自身はシンガポールピサの斜塔と呼ばれる様になってしまったビルを建てています。勿論傾いてしまったからピサの斜塔呼ばわりされてるんですけどね。他にもマレーシアのペトロナスツインタワーでもタワー2をサムスン、もう片方のタワー1を日本のハザマが作ったのです。その結果、タワー2の方は日本の設計図をそのままコピーするやら、日本より先に完成させようと酷い手抜きやずさんな建築になり楽しいことになったそうです。おかげでタワー2はまともに電気設備が入らず、テナントもほとんどが信頼性の高いタワー1に集中するという事態になったそうです。まあサムスンは韓国内で受けたダムも崩落したりとなかなか信頼度の高いギャグ会社みたいです。

 そんなわけでこの「ブルジュ・ドバイ」も将来どうなるか解らないから恐いなあと(棒読み)。日本にはこう言う言葉があります。「安かろう悪かろう」ってね。或いは「安物買いの銭失い」とも言いますね~。