牛丼が250円で食べられる時代にデフレを感じます。

牛丼が250円で食べられる時代にデフレを感じます。
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 吉野屋が値段下げるキャンペーンをすることを受けてすき家は250円に値下げして対抗するみたいですね。もう吉野屋は値段下げるよりクオリティ上げなさいよって思うのですが・・・。
 牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショーは5日、全国の繁華街や都市部の店舗百数十店で、牛丼並盛りを通常の280円から250円に値引きするキャンペーンを4月9日~21日まで実施することを明らかにした。

 松屋フーズも同日、牛めし並を通常の320円から250円に値引きするなどのキャンペーンを12日~23日まで実施すると発表。吉野家が7日~13日まで通常380円を270円に値引きするキャンペーンに対抗するのが狙いとみられ、“仁義なき牛丼戦争”が幕を開けた。

 この結果、吉野家の業界最安値は2日間だけとなる。すき家は昨年の値下げで業界最安値の定価280円を実現。松屋も320円に値下げし、吉野家だけが定価の値下げに踏み切れず、顧客の流出で、苦戦を強いられていた。今回の値引きキャンペーンは、顧客奪回を狙った起死回生策でもあった。しかし、すき家松屋がそろって、吉野家をさらに下回る値引きキャンペーンを実施することで、その効果は限定的にとどまる恐れも出てきた。

 特に、すき家は、主力である郊外型店舗ではなく、吉野家との競合が多い、繁華街や都心部の店舗に限定しており、“狙い撃ち”が濃厚。すき家は、業界最安値で順調に客数を伸ばしており、吉野家のキャンペーンで顧客が流出するのを防ぐことを狙っているうようだ。消費者の節約志向で業界最安値争いは激化の一途だが、消費者にとっては“朗報”となりそうだ。
すき家、業界最安値250円に 吉野家つぶし“仁義なき牛丼戦争”):産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100405-00000549-san-bus_all

 消費者にとっては安く食べられるってことは素直に嬉しいんですけどね。ニュース記事のタイトルにも有る通り、そろそろ吉野屋は潰れるんじゃないかって勢いです。かつても今みたいに牛丼の価格が下がり続けことが有りました。その時に業界を牽引してたのは吉野屋だったと思いますから自分のところのキャンペーンに合わせて狙い撃ちしてきた事に対して文句は言えませんよね。

 吉野屋からの客離れが進んでいるのはすき家松屋より値段が高いってだけじゃないと思うんですよね。値段が高いのは当然避けられるのは確かですけど、それ以上に牛丼の見た目が酷い有り様。前に記事にした事が有りますが牛肉などの量が余りにも少なくて寂しいんですよね。比較画像などを見ても白い御飯が大きく見えちゃってる様な牛丼じゃお粗末すぎます。

 多分に価格競争で負け始めたのでコストダウンなどを計ってるのかも知れませんがそれが余計客離れを招いている気がします。狂牛病問題の時もアメリカ産の肉じゃないとウチの味は出せないと曰って、他社が続々とオーストラリア産牛肉などに切り替える中でアメリカ産を貫いた吉野屋。今ではアメリカ産牛肉って高いだけで安全性的にもずっと疑われてたままですし良いところ無いんですよね。どうも取引先>>>(越えられない壁)>>>客の安全って感じしか伝わって来ないんだよなあ。

 そんな感じなので吉野屋が傾いていても同情の声が少ない気がします。少なくとも私は吉野屋を応援する理由は無いですね。牛丼の老舗では有るけどその伝統に胡座かいて努力を怠っている感じしか無いんですよ。小盛とか導入されてもその小盛が余所の並盛より少ないんじゃなあ。牛丼なんて安くてお腹いっぱいになれば良いって食べ物と言うイメージを作ったのは当の吉野屋ですからね。

 時代の流れに乗りきれなかったモノが淘汰されていくのは当然の事ですから吉野屋がライバル他社の狙い打ちで沈んで行くのも仕方のない事なのかも知れません。とりあえず私が吉野屋に言いたいのは値段で勝負出来ないなら高品質を目指して欲しいなあってことですかね。せめて御飯が隠れるくらいの具材を載せて貰わないと見向きして貰えませんよ。かつては吉野屋が一番美味しいからって応援してたファンも居たようですけど最近はほとんど見なくなりました。それは競合他社が弛まぬ努力で味の差を埋めたってのも有るんでしょうけどれを横目に見ながら老舗ってことに胡座かいて油断してたなんてことは有りませんかね?

 競合他社は吉野屋に追い付け追い越せってことで牛丼以外のメニューにも力を入れてたし、牛丼さえ長葱入れたりキムチ入れたりと色々工夫してきた感じ。みそ汁を無料で付ける店だって有りますしね。しかもコストダウンにまで成功したんでは勝負にならないのは当然の事。安くて美味くてメニューが豊富な方に客は流れますよ。私だって高くて不味くて量も少ないのなんか食べたくないですしね。

 このまま行けば吉野屋は負けるべくして負けたってことになりかねません。ハンバーガー業界がマクドナルドの一人勝ちにも関わらずモスバーガーロッテリアなどもなんとか頑張ってるのを見習うべきじゃないですかね? ロッテリアは親会社が強いだけですがモスバーガーなんかは常にクオリティ勝負でマックに対抗してきた歴史があります。マックが作り置きをしていた時代でも常に客を待たせて注文を受けてから作ってたからなあ。その丁寧さなどが値段に見合うと判断されていたからこそ生き残って来られてたんだと思います。吉野屋も価格競争に付いていけないならそうしたクオリティを上げる路線に変更するべきじゃないでしょうかね? 何が言いたいかと言うと具が少ないんだよってことで(笑)。