ライトノベル『俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』が回収、絶版へ。作者の哀川譲氏も盗作認める。

ライトノベル俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』が回収、絶版へ。作者の哀川譲氏も盗作認める。
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 タイトルからしてパクリだからなあ。通称「おかま」としてパクリ疑惑で叩かれてましたが遂に作者の哀川譲氏も認めた模様です。
 哀川譲氏のライトノベル俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」(電撃文庫)に盗作の疑いがあることが分かり、発行元のアスキー・メディアワークスは8日、絶版と自主回収を決めた。
 アスキーによると、同作は哀川氏のデビュー作で、文庫書き下ろし作品として5月10日に発売、これまでに4万5000部を発行している。読者からの指摘で井上堅二氏の「バカとテストと召喚獣」(ファミ通文庫)と類似した部分が複数あることが分かった。哀川氏も事実を認め、アスキーのサイトで「プロ作家としての意識の低さ、認識の甘さを深く反省しています」と謝罪した。 
哀川譲氏の小説を自主回収=「井上堅二氏作品と類似」―アスキー):時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100608-00000172-jij-soci

電撃文庫編集部よりお詫びとお知らせ):電撃
http://dengekibunko.dengeki.com/notice/index2.php

 既にアマゾンなどではプレミアが付き始めてるとか聞きます。それにしても電撃は裾が甘いとしか言えないなあ。前にもトレースしただけのイラストに選考委員奨励賞とか出しちゃってましたよね。思い切ってそのしろきつねさんがイラスト書いて哀川譲さんが文をパクッた作品とか出したら受けるかも知れませんよ(オイ。

 他の分野からならまだしも同じライトノベルの分野から出してばれないとでも思ってたんですかね。かつてエロゲをパクって携帯小説の大賞を受賞したの記事にした事が有ります。あれは審査員に50越えたハードボイルド作家さんがエロゲなんか読んでるわけが無いって抜け道が有りました。でもこれの場合は読者層も被るんですから遅かれ早かればれたでしようね。

 此所では取り立てて類似点とか並べ立てることはしませんが『バカとテストと召喚獣』以外にも『めだかポックス』とか漫画からパクってたらしいですからね。まあパクリとかってレベルじゃなくて横に置いて書いてただろとか言われる程に類似点が多い様ですから当然の帰結。審査した人達がこのライトノベルが凄いで1位に選ばれたらしい元ネタ作品を知らないって事実の方が問題かもね~。ハードボイルド作家さんがエロゲ知らなくても許されるけど同業種の人気作知らないとか言い訳出来ないでしょ。

 熱心に言い訳して擁護してた人達は今でも息してるのかなあ。本人が盗作認めちゃいましたけどね。電撃側は慌てて回収絶版処置に移行した模様ですけど電撃小説大賞の信用は地に墜ちましたね。こんな盗作作品が受賞して賞金貰って、落選した人達は泣くに泣けないだろうなあ。そこら辺のケアをしっかりしないと回収して終わりですとかじゃプレミア転売した人が喜ぶだけになってしまいます。

 それにしても日本人のモラルも落ちたなあ。上海万博でのパクリソングとか馬鹿に出来ないですよ。そりゃアイデアとしては出尽くしてる感が有りますけどこれはほとんどコピペレベルだからなあ。実際にもメイドロボが人気を博せばメイドロボが巷に溢れたり、ルリルリや長門みたいな無口系が人気なら類似のキャラばかりになったりとか見てるとちょっと情けなくなります。確かに萌え要素とかはもう記号に近いレベルにまでなってますけど新しい物を生み出せなければ元ネタの劣化コピーでしかないからなあ。まあそんなのでもコピペやトレースよりはましと思うしかないのかな。

 とりあえず盗作作品が二度と出て来ない様に審査はしっかりして欲しいです。そして盗作した作家さんが二度とこの業界に復活出来ない様な処罰を望みます。それ位しないと我も我もって悪意有る盗作作品が湧き出てきますよ。努力せずに賞金ゲット出来るとなればそうなりますよ。